No.43
東京マラソンの10年間
多くの課題を残した最初の大会
 今年で10回目の東京マラソンは参加抽選が11倍と参加することが大変な大会で人気は衰えませんが、改めて振り返ると、1回目から比べると大会は色々な面で年々変わってきました。10年前、3万人、7時間制限の大規模なマラソンが国内で初めて東京で始まりました。海外ではすでにあったトップアスリートから市民ランナーまで一緒に走れる大会を心待ちにしていた人も多かったですが、第1回は、にわかランナーの参加が多くマナーが悪かった印象があります。あいにくの雨だったこともありますが、スタートを待つ間、傘を指したりビニール合羽をかぶるランナーが多く、後でスタート地点に6,000本以上の傘が捨てられていたり、コース上にビニール合羽が捨てられ、それに滑って転んで怪我したランナーもいました。2月の雨で寒かったせいもありますが、スタート直後の新宿第ガード下で男性ランナーが数多く立ち小便をして、大変な臭いになってしまったとも。給水所でも、紙コップやあんパンなどの食べかけが、コース上に散乱したりして大変でした。
回を重ねるごとに大会も改善
 その後、参加ランナーのマナーも年々改善されてきましたが、それと共に応援の人達も、ただ声援をするだけから、飴やチョコなどを差し入れてくれる人達も増えて、大会は東京の一大イベントになっていきました。 参加する人もテンションが上がってきたのか、年々、仮装するランナーが増えて、5~6回大会の頃には走るのに支障が出る仮装も増えていきました。ランナーが走るマラソンというよりお祭りのような雰囲気の大会になり、盛り上がってよい反面、どうなっていくのか、不安を感じたこともありました。2013年のボストンマラソンでの爆破事件翌年から、持ち物検査などセキュリティが厳しくなり、仮装にも制限が出るようになりました。それと平行して、ランナーもちゃんと練習してから参加する人が多くなり、走るために支障が出るような仮装は控えるようになってきたようで、一時に比べ、過激な仮装は減り、マラソン大会らしくなりましたね。また海外からの参加も年々増え、今回は6,000人の参加があり、国際色豊かになりました。
東京マラソンの成果とこれから
 東京マラソンができたことで、市民ランナー人口が激増し、各地で大規模なマラソン大会も次々とできましたが、フルマラソンは凄い人気で、参加するのが大変な大会も少なくありません。東京もなかなか抽選に当たらなくて、走りたくても走れない人多いです。最近は各地の市民マラソンの上位者が推薦で東京の準エリートの部で参加できる仕組みもできてきましたが、一部の人しか恩恵は受けられません。もう少し、多くの人達がまんべんなく色々な大会に参加できるようになっていく仕組みができるとよい気がします。
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