No.36
全国大会出場への夢
大会出場のための移動
 6月下旬、函館で高校生の全道大会がありました。同じ北海道でも別海から函館までは640km。簡単に行ける場所ではありません。高校生達は貸し切りバスで移動しますが、一気に移動するのは大変なので、途中で1泊しての移動で1週間の遠征、決して楽ではありません。応援に行く親達も遠くて気軽にはいけないですね。私は東京から飛行機で函館に入りました。函館には今まで3回行っていますが、あまり観光はしてなかったので、今回練習がてら走りながら色々と見て回りました。函館山や五稜郭等々・・・坂道が多くゆっくり走っても、それなりによい練習になりました。普段はわざわざ旅行に行くということがないので、大会があるおかげで、ちょっと旅行気分を味わえました。
夢と終わった全国大会
 さて肝心の別海高校生の成績は期待した良い結果は出せず全国大会は夢で終わってしまいました。3年生の中には、冬休みなどに東京に合宿に来たりして、意気込みはありましたが、力を出し切れませんでした。中身の濃い練習はこなせたし、決して調子が悪かったわけでもないのですが・・・。改めて高校生は練習スケジュールだけではダメなのだと感じましたね。別海という地は他と隔離されていて、他の高校とのコミニケーションがほとんどありません。町外から来ている高校生はいないし、同級生も幼い頃から知っているような子がばかり。陸上部内でも仲はよいのだけど、競争心には多少欠けている面も多々あります。練習も言われたことはしっかりやるし、頑張ってはいますが、他の高校だって頑張ってる、という現実がいまいちわかっていないかなという気がします。レースの経験不足なども含め、昨年から、そういう精神面が問題だとわかっていながら、乗り越えられなかったことが本当に残念です。
「競技者」としての継続
 とりあえず今大会で、3年生の部活は一段落です。秋まで今までと変わらずに続ける子もいますが、受験優先になる子も多く、今までのようにはやれません。高校での競技に打ち込める時間は2年数ヶ月、あっという間に過ぎてしまいました。高校生を教えていて、一番淋しいのは、卒業後、競技をやめてしまう子がほとんどだということ。卒業時に競技を続けると言いつつも、忙しさに負けてしまったり・・・私は全国大会に行く選手を作りたいのではなく、競技の面白さ、走ることの楽しを感じて、卒業後もしっかりと競技を続けてくれる「競技者」を育てたいと思って、高校生を教えています。ただ実際は、やめてしまう子達が多く、何のために教えているんだろう、と落ち込むことばかりでした。高校での2年ちょっと競技をやったからといっても、私からみたら競技界のほんの入り口にしか過ぎません。長く続けていく中で、競技の奥深い面白さを知ることができると思っています。高校での成績の善し悪しに関わらず、卒業後も続けてほしいと常に願っていますが、今年の3年生はどうなることか・・・ぜひ長く走り続けていってほしいですね。
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