No.26
オリンピック代表選考会
選考対象レース
 夏のロンドン五輪を控え、今シーズンのマラソン大会は見るのも熱が入りましたね。3人の枠を選ぶのに4大会が選考会になっているため、誰もが納得いく選考にはなかなかなりません。アメリカのように一回のレースで選考する方が、クリアで私としては良いと思っているのですが、日本は以前から複数の大会から選考する方式をとっていました。そのため、今までも何故という選考もあり難しい点も多々ありました。いずれにしても世界陸上と違い4年に一度の五輪代表は、実力だけでなく「運」もある気がします。どんなにタイムが良くて大会で勝っても、五輪の選考レースで結果を出せず、結局は五輪代表になれなかった選手もいれば、選考レースで彗星のごとく台頭し、代表になったけど、その年しか活躍できなかった選手もいたりと、色々です。
自身が選ばれるまで
 ソウル五輪の時も国内3大会が選考会で、私は大阪国際女子マラソンに出ました。ロス五輪後は、常にトップレベルで、周りからかなり期待されていました。でも私は勝たなければ、という気持ちが強すぎて、自分自身を精神的に追い込んでしまいましたね。レース直前は、しっかりエネルギー補給をしなければならないのに、緊張のためか、余り食べれない状況になってましたが、冷静さを欠いてた私は、その時には気づきませんでした。結果、レース前半はハイペースで走れたにも関わらず、30km過ぎにエネルギー切れを起こし失速、最後は競技場内で倒れてしまう失態をしてしまいました。後にビデオで振り返ると前半からフォームも硬く、自分らしい走りもできていませんでした。幸いにも大阪では国内選手3番目でゴールでき、他の大会に出た選手よりタイムが良かったことで、代表に選ばれましたが、選考理事会までの1ヶ月半は本当に不安な日々を過ごしていましたね。
選ばれることと選ばれた後
 色々なプレッシャーを乗り越えて、よい結果を出せる選手こそ、本当に強い選手だろうと思いますが、期待されてる選手とそうでない選手のプレッシャー度は違います。今回、一番注目を浴びた公務員ランナー川内選手に対しては、練習風景だけでなく、仕事ぶりや食事風景まで、過剰なほどマスコミが追いかけすぎていて、それは本人にとって大きなプレッシャーになってしまったのではないでしょうか。ノーマークな選手が自分のペースで走れるのとはやはり違いますね。そういう色々なしがらみも含めて、代表に選ばれることはやはり貴重なことなのかもしれません。最近は五輪代表になっても、印象に残らない選手も多くなってきたのが残念に思ってます。オリンピックが競技者のゴールではないので、五輪後も競技の世界で貢献していってほしいです。
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