No.16
クロスカントリー
マイナーなイメージ
 冬はマラソン・駅伝の盛んな時期で毎週のようにテレビ中継があります。一般の方々にはあまり知られていないですが、クロスカントリー(クロカン)の大会も開かれています。私もソウル五輪前の20代には、メインはマラソンでしたが、トラックレースやクロカンレースに積極的に出ていました。当時は私だけでなく、当時のトップクラスの選手はマラソンやトラックだけに固執せず、クロカンレースも積極的に走っていた時代でした。
海外のクロカン
 1986年、スイスでの世界クロスカントリー選手権にも出場しました。日本国内でのクロカンレースは芝生でないコースもあり、障害がある場合もありますが、決して走りにくい訳ではありません。でもスイスの大会は凄かったですね。あいにくの雨ということもありましたが、コースの半分ほどの土道は泥沼状態、障害はとても飛び越せないような高さで、手を使って登った記憶があります。背が低く足も短い私にとっては障害は壁のようでしたが、そんな障害も泥沼のコースも平気で走る海外の選手に圧倒されました。もちろん私はまるっきり通用しなくて完走しただけのレベルでした。
クロカンの魅力
 なかなか日本ではクロカンの大会には一部の選手しか出ていない傾向があるようですが、若い選手はもっと積極的に大会に参加して、力をつけていってほしいものです。私自身、決してクロカンが得意だったわけではありません。練習自体がクロカン中心で走り慣れてはいましたが、筋力もなく登りは不得意でした。でも当時は苦手だからやらない、という感覚ではなく、苦手だからこそやる、という意識のほうが強かったですね。テレビ中継も少なく、なかなか一般受けしないのも、人気が高まらない一因かもしれません。でも選手によって、登りが得意、下りが得意等々さまざまで、見ていてもロードとは違う面白さがあります。テレビなどでも、もっとクロカンの魅力を伝えてほしいですね。
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