No.9
インターハイを目指して
大会への出場が大変
 6月22日から札幌で全道大会が行われました。4月にようやく競技場で走れるようになってから、わずか3ヵ月弱で全道。あっという間の時間でした。
 北海道で大会に出場するのは大変です。記録会や地区大会は100km離れた釧路までバスを借り切って行きます。全道大会レベルになると、主要都市での開催なので、遠距離の時は4日間の大会に1週間かけて参加したり、応援に行く方も大変です。公立高校だと金銭的にも大変で、記録会にも限られた回数しか出場できません。今春の別海高校は記録会1回、地区大会、その次は全道大会と、わずか3大会。中・長距離のレースは駆け引きなので、場数を踏んで経験を積むことが大切ですが、それが思うようにできないもどかしさもあります。
レースを迎えて
写真1
真ん中が川井選手
 私の教えた別海高校3年生の川井君。インターハイを1500mと5000mで狙いたい。ただ、高校から競技を始めたので、昨年までもレース経験が少ない選手です。
 同じ部内では力の差がありすぎ他の人と競る経験が少ないこともあり、レースでは緊張し過ぎることも多く、展開に乗るのも下手で、練習の成果をなかなか出せないままきました。インターハイを狙える力はあるので、何とかレースに上手く乗っかって本来の力を出して欲しい、そんな思いで全道大会を迎えました。でも残念ながら決勝には進出、わずかに自己ベストは出せたものの、入賞には届きませんでした。練習の内容からいったら、もっと速く走れるはず・・・順位はともかく、本来の走りで力相当のタイムを出させてあげたかった。それが叶わずに、この大会で終わりになってしまい残念です。私自身の力不足を痛感し、本当に心残りでした。
経験をこれからの糧に
 川井君のレースを見るのはいつも緊張します。一緒に応援している人には「浅井さんってオリンピック選手なのに、たかが高校生の大会に、何故そんなに緊張するの?」と不思議がられますが、本当に毎回、心拍数もメチャ上がり、ドキドキさせられてます。自分で走る方がどれだけ楽だか――でも私は川井君と一緒に2年間、レベルは低いかもしれないけど、真剣に「競技」をやってきました。特に川井君は半端なく頑張って練習する子だっだので、今までになく本気で教えて、何回も叱って・・・。振り回されることも多かったですが、一緒に過ごした時間は私にとっても、しばらく忘れていた競技への熱い思いを味わうことができた貴重な時間でした。全国には行けなかったけど、川井君には頑張ってきたこの2年間を、これからの人生の糧にしてくれることを願ってます。
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