No.8
別海のランニングコース
別海に理想的な練習コース
 5月中旬に東京へ10日間ほど戻り、別海へ帰ってくると、周りの景色は冬から春に変わっていました。エゾ桜を始め、花が一斉に咲いていて、牧草地の緑が鮮やかになりました。ランニングコースも芝生の緑がに変わり、走っていても気持ちよい時期になってきました。
 別海のランニングコースは佐々木功監督の発案で作られたウッドチップをひいた一周2kmのクロカンコースです。1986年、日本陸連の合宿で訪れました、当時強かったポルトガルのロペス選手やモタ選手が練習で使用しているクロカンコースが参考になっています。2kmのコースというと、1周ぐるっと回って戻ってくるのが一般的ですが、そこでは、外周1kmくらいのそれほど広くない中で、芝生のコースが有効的に配置されていて、全コースを見渡せる魅力的な場所でした。でも現実問題として、なかなかポルトガルまで走りに行くことはできません。日本であんなコースがあれば・・・そんな願いを別海町は叶えてくれ、1988年に牧草地を潰して、佐々木監督の理想のコースを作ってくれたのです。
夏の練習の基礎コース
 その後、私達のチームの夏は、このコースで練習するのが恒例になりました。私自身はロードの走り込みはせず、30~40kmの距離走もここでやっていました。きつめの上り坂となだらかな下り坂の連続ですが、平坦なアスファルトを走るより、数段の効果を感じていました。また一番高い場所ではコース全体を見渡すことができるので、指導者にも好評。もっとも選手側としては手を抜くことができないコースですが。実業団時代に私が力をつけていった要因の一つに、ここでのトレーニングが大きな役割を担っていました。
コースでトップレベル選手育成
 教えている高校生にも、基本はこのコースで練習させています。インターバル、レペなどもやります。町には全天候型トラックもありますが、トラック練習はレース前のペース確認の練習で使うくらいです。起伏のあるこのコースを走ることで、筋力強化、スピード強化など色々な効果が期待できます。特に成長期の子供達には、しっかりした身体作り、効率のよい動き作りができると考えています。佐々木監督の死後、「佐々木功メモリアルランニングコース」と名付けていただきましたが、このコースで走って育った子供たちが、いつの日かトップレベルの選手になってくれることが私の願いです。
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