No.1
私とLSD
LSDとの出会い
 私がLSDをやるようになったのは、実業団に入って、佐々木功監督の指導を受けるようになってからです。ゆっくり走るのは簡単にできそうですが、2時間前後の長い間、ゆっくり走り続けるのは難しいものです。始めは、「ゆっくり」を意識し過ぎて、フォームが硬くなり、なかなか楽に走ることができませんでした。無駄な力が抜け、リラックスして走れるようになるまで、3~4ヶ月かかったと思います。
実業団でのマラソン初レース
 LSDがしっかりとできるようになり、他の練習もこなせるようになって、いよいよ実業団選手としてのマラソン挑戦は、11月の東京国際女子マラソン。大学3年の同大会で初マラソンに挑戦し3時間00分32秒、大学卒業時の自己ベストはその後もタイムを伸ばし2時間54分。学生時代に比べ、練習を積んでいるし、意気込んではいたけれど、結果は3時間かかってしまいました。その後も翌春までの2回のマラソンでも、自己記録辺りで停滞して、大した成果を出すことができませんでした。実業団に入ったのに進歩がなく、周りからは「LSDでは速くならない」と冷ややかに見られていました。
大きな成果
 そんな私でしたが1年過ぎてから、ようやく短い距離のレースでは、徐々に良い結果を出せるようになり、2年目の東京国際女子マラソンで一気に2時間39分の記録を出し、翌年の同マラソンで当時の日本歴代2位の2時間33分43秒で2位という好成績を出すことができました。
継続は力
 どんなトレーニングでも同じですが、練習すれば、すぐ結果が出るわけではありません。基本的に何をやっても本当に効果が現れるのは3ヶ月かかります。ましてLSDのように、身体に無理がかからない弱い刺激のトレーニングは、結果が出るまでに、より長い時間がかかります。私の場合、LSDをやり始めた1年間は、身体がマラソン向きに変わっている時期で、変化に対応できず、うまく走れなかったのではないかと思っています。
 LSDを何回かやっただけで、効果がないとやめてしまう人も多いようですが、短期間で結果がでるわけではないので、簡単にやめたりせず、長いスパンで取り組んで欲しいですね。
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